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知らない雨に焦がれる。
父親
「どうしたのー?
もうすぐご飯できるわよ!」

奈々の声が三人の耳に届く。

「おっおう!」

家光が慌てて答える。
鈴乃は少し動揺させすぎたか、と少し反省した。
走って縁側まで行き、パパパっと靴を脱ぐと、料理を運んでいた奈々の足に飛びついた。

「あのね、おにーちゃんねちゃったの!!」
「まぁ、そうなの?
じゃあパパにお布団に運んでもらいましょう。
スズちゃんもお兄ちゃんと寝る?」

「ううん!あたしはおなかすいた。
ごはんたべたらいっしょにねる!!」

「そう。
あ、あなた。ツー君をお布団に寝かせてちょうだい。」

奈々は鈴乃の後ろに現れた家光に頼んだ。

「おぅ!
スズ、ちょっとついて来い。」

家光は鈴乃を連れて綱吉を寝室へ行く。
布団を敷いてゆっくりとそこへ寝かせる。しばらく綱吉の頭を撫でてから、

「鈴乃。」

家光が静かに話し始めた。

「お前はきっと何も言わないだろうから何も聞かないが、一人じゃ解決できないことが起きたら頼ってくれ。我が儘を言ってくれ。

我が子を想わない親はいない。
お前は俺たちの娘だ。」

そう言ってそっと鈴乃の頭を撫でた。

「…………ありがとう。」

やっぱり優しい父親なんだなと思った。



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あきゅろす。
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