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銃と錬金術と二つの世界
選ばれし赤ん坊

「とりあえず、こちらは全員無事よ。
みんな赤ん坊の姿になってしまったけれど。」

ルーチェは僅かに顔を伏せながら言った。
「既に2日たって、みんな散り散りに去って行って、もう私たちのことは広まったわ。
イ・プレシェル・ティ・セッテ、選ばれし七人。
それか、呪われた赤ん坊として。」

「呪われた赤ん坊………」

だから、真理は俺をそう呼んだのか。

「そして、あの日について説明しましょう。
あの光は、世界を創造したというトゥリニセッテの一つ、おしゃぶりと私たちが同化した現象です。
そして、その時に何らかの力が加わり、あなたがそちらに飛ばされたのでしょう。
属性は、
大空は私、ルーチェ、
晴がリボーン、
嵐が風、
雨はラルを庇ったコロネロというラルの教え子、
霧はバイパー、
雲がスカル、
雷がヴェルデ。
そして、キアラ、あなたはアルコバレーノのかけらです。」

「かけら?」

「そうです。
あなたがいなければアルコバレーノの絆は繋がらない。
そして、あなたでないと繋がるはずのない世界は繋がらない。それは、正にも負にも作用する。」

「よく分からないが、俺が異世界に飛ばされたのはアルコバレーノのかけらだからってことか?」

「今の時点でそれだけ理解してくれれば大丈夫です。
さて、そろそろ限界ですね。
さようなら、キアラ。あなたに関する未来は私にも見えません。
けれど、またあなたに会えることを祈っています。」

ルーチェはしだいに闇へ溶けていった。

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