こころとふれあい 3
「(母さん…)」
ここは…病院?
「綾波…」
「…食事、目が覚めたら食べるように…って」
見られたよね…
聞こえてたかもしれないし…
「…何も食べたくないよ」
「食べといたほうがいいと思うわ、60分後には出発だから」
こころとふれあい 3
つらつらと綾波がスケジュールを読んでいく
はっきり聞かなくたってわかる。
また、だ
「―――またアレに乗らなきゃならないのか、こんな目にあったばかりなのに」
「いやなら、また逃げたら?」
…え?
「初号機には私が乗る」
僕じゃなくたっていいだなんて言わないで欲しい。
僕だって、僕の為にエヴァに乗るって決めたんだ…
ただ、優しく声をかけて欲しいと思っただけで、
「(…名前(カタカナ)君なら聞いてくれる?)」
「名前(カタカナ)君はエヴァに乗るのが怖くないの?」
「"…こわいよ"」
「"いのちがなくなる"」
「"しぬはこわい"」
この空間はパソコンの動く音と自分の声しか聞こえない
生きていて、死んでいるような、そんな感じ
「やっぱり名前(カタカナ)君も…」
違う
僕は何が怖い?
怪我をすること?
死ぬこと?
「"きをつけていって"」
「…うん」
「"シンジまってる"」
「…また、来るね」
僕は何なんだろう
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