せかいとであい 2 ぶくぶく泡の音がきこえる 始まるんだ、もう止められない 「エントリースタート」 「LCL電荷を開始」 「プラグ深度、初期設定を維持」 「自律システム問題なし」 鼓動が高鳴る 「始動電圧、臨界点をクリア」 失敗は許されない 「全て起動位置」 「シンクロ率規定値をクリア」 「操縦者、思考言語固定を願います」 せかいとであい 2 「えっと…初めてなんで、日本語で」 頭の中がぎゅっと繋がる感じがした どっか遠くで、誰かと手を繋いだ感じ 「新型の支給、間に合わなかったな」 振りほどいたら離れる でも、きつく握り返さなくてもつながってる それよりきついのはこれだ、息がしにくい 「胸がきつくてやだ…」 「おまけに急造の機体でいきなり実践とは、まことにすまない」 関係ないよ、 「やっと乗せてくれたから、いい」 ちょー楽しいもん 「お前は問題児だからな…ま、頼むよ」 ブチッと声が途切れる 本番が近づいてきたからかな 「動いてる、動いてる」 ボタンいっぱい 「いいなぁー、わっくわくするなぁ」 私が操縦するんだ 「さて」 ここからは、まじめに じゃないと 「エヴァンゲリヲン仮設5号機」 私がなくなっちゃう 君みたいに 「起動」 [*前へ][次へ#] [戻る] |