めざめとしあわせのかたち 3
「今、僕達にはエヴァに乗ること以外何もないかもしれないけど…
でも、生きてさえいればいつかかならず
生きててよかったって思う時がきっとあるよ」
「シンジ君!レイ!
名前(カタカナ)君がもどったわ!!」
めざめとしあわせのかたち 3
病院に運ばれた僕達は軽い身体検査をされて直ぐに解散になった。
僕達は名前(カタカナ)君の病室に向かう。
「…っ」
病室のドアが視界に入ったとたんに綾波は走りだして、つられて僕も走りだした。
「「名前(カタカナ)(君)っ」」
勢いよく扉を開けたら、彼がベッドで寝ていた。
酸素マスクと点滴以外はなにもなくて、規則正しい胸の上下と電子音が名前(カタカナ)君がちゃんと生きている事を教えてくれる。
枕元に近づくと1枚のメモが置いてあった。
『レイ、シンジ君へ
寝ているだけなので安心して。
赤木』
ぴんと張り詰めた空気が一瞬でやわらいだ。
「…お帰りなさい、名前(カタカナ)」
「はじめまして、名前(カタカナ)君」
綾波の目はすごく優しくて、笑った時と同じ感じがして、とてつもなく嬉しい気持ちになった。
「…生きててよかったね」
僕達も
名前(カタカナ)君も
みんな生きててよかった
「――そうね」
そういって彼女は少し笑った気がした。
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