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ふれあいとめざめ 2

「(明かりが全部消えた…)」

始まる、僕はこのまま死んでしまうのかな。
わからないことばかりだ…


「僕達死ぬかもしれないね」






ふれあいとめざめ 1






どうしてだなんて聞かなくたってわかる…
エヴァに乗るのは戦う為で、もしかすると死んでしまう
わからないわけないのに


「綾波はなぜそんなに平気なの?あんなに危ない目に何度もあってるのに」


そう、エヴァに乗るなら生きるか死ぬか、命をかけなきゃいけない。




「なぜ…綾波はこれに乗るの?」



「絆…だから」
「父さんとの…?」
「私には他に何もないもの…

私はエヴァに乗るために生まれてきたようなものだもの」



もし、と続ける綾波は淡々としている

「エヴァのパイロットをやめてしまったら私には何もなくなってしまう、それは死んでいるのと同じだわ…」



「死んでいるのと同じ…じゃあ僕は、ここへ来る前そうだったのかな

何もかもイヤで

(だから変化が嬉しかった?)

無気力で、どうでもよくて

(だから死ぬのは怖くなかった?)

そのくせ表面上は素直でいい子を装おってしまう

(でも、誰も認めてくれない)


僕は…今まで生きているふりをしてただけなのかもしれない」


なぜ?
僕はなぜ綾波にこんなこと話してるんだろう

僕と綾波は境遇が似てるから?


違う


たぶん綾波には、僕よりもっと何にもない

なぜだかわからないけどそんな気がする。





「時間よ、行きましょ」
「あ…うん」

「碇君」

「え?」


「あなたは死なないわ、私が守るもの」



さようならと言って綾波はエントリープラグに乗り込んだ






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