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おしえてよ




───ガチャッ


「ちわ〜」


ドアを開けると、中の視線はいっきに俺の方へと向けられた。


「うおっ矢凪だおひさ〜〜〜vV」

「ハーイ橘くんおひさ〜」


「遅かったな、鷺白さん怒ってんで」

「あ、昶くんも居る。珍し〜」

「……俺はお前が来たんが珍しいわ」


てへ。確かにそうかも。


最初に声をかけてきた、明るめの茶髪で刈り上げてるグラサンが茅ヶ崎橘くん。
学年はいっこ上でチャラい。
あと、俺と若干キャラ被るし苦手。

でも凄いイケメン。
双子のお兄さんは結構有名なモデルさんらしい。
未だに誰か分かってないけど。


んで、もう1人の金髪で目元にホクロがあるのが姫路昶くん。
親が関西の人だから関西弁なんだって。
昶くんもいっこ上ね。

橘くんと違って控え目でぶっきらぼうだけど凄い優しい。
自分のことより他人のことって感じ。
ま、その所為で橘くんは好き放題だけどね。


そんでもって2人は洲王学園じゃなくて、近くにある男子校の生徒。
うちは金持ち校だから不良が少なくって。
拓人さんの取り巻きは多いんだけど、どいつも弱い奴ばっか。

だから、拓人さんの知り合いで喧嘩の強い橘くんと昶くんが助っ人に来てくれてるんだ。

因みに橘くんがうちのNo.2だよ。
拓人さんがNo.1で、俺がNo.3ね。
昶くんは遠慮するって身を引いたんだ。

多分俺より強いんだけど…さすが昶くんだよね、超格好いい。



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