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おしえてよ




りょーかい、という返事の代わりに、ニコッと笑って返した。

すると、満足したのか集団は校舎へと入って行った。


拓人さんに呼ばれるのは久々だ。
俺があまりにも行かないからかな?
だって俺も忙しいんだよ〜、色んな子の相手しなきゃだからね?


今日は早めに学校出ようかな〜。




ーーーーー


──キーンコーン……


はぁー終わった。

さっき6限が終わって、もう放課後。


『あ…矢凪くん、今日暇かな…?』

「ごめんね、今日は先約があるんだぁ。また今度、ね?」



急いで行かなきゃだから、今日は女の子のデートのお誘いは全部お断り。
拓人さんは怒ったら面倒だからね。


教科書類を鞄に詰めると、足早に学校を後にした。



ーーーーー



「ふー…」


ある建物の前で足を止める。

小さめなその綺麗な建物は、俺ら洲王学園の不良たちの溜まり場。
そこは代々洲王の幹部が使っている。

噂によれば、昔の幹部の方々…拓人さんのお兄さんが提供したとかしてないとか。

そこら辺は、まぁテキトーでいいじゃん?



ドアの向こうからは話し声が聞こえてくる。
多分みんな来てるんだろうな。

変に絡まれたら怠いなーと思いながらも、俺は勢いよくドアを開けた。


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