[携帯モード] [URL送信]

おしえてよ




『矢凪くんおはよ〜〜〜!!』

「はーいみんなおはよ〜」



可愛い女の子たちに手を振るのは、俺、春宮矢凪。

"春宮" で "とうぐう"って読むんだよ。

よく間違えられるけど "はるみや" じゃないから、覚えてね〜!


俺を養子に迎えてくれた父さんと母さんの名字なんだ。
格好いいから俺のお気に入り。

昔の名字は忘れた。
もうそんなのどうでもいいことだしね。



……っで、話は戻って今は学校に登校中。

周りには女の子が、うーん…今日は5人だね。

頭も顔も悪くない俺は、結構人気者。
自分で言うんだー、とか思った?
ふふ、だって周りがそう言うからね。

この間は、後ろを振り返ったら10人以上いそうだったな。
さすがに俺もビックリした〜。



『お、春宮おはよう!』

「おはよ〜!」


勿論、男友達もいるよ?

入学式で新入生代表挨拶をしたら、あっと言う間に有名人になったんだよね。

こんな性格だし、みんなよく話しかけてくれる。

学年も性別も問わず、例えば……



───ザワザワ…


「おはよう、矢凪」

「あ、拓人さんおはようございま〜す!」


男共を後ろに従えた不良、とかね。

この人、鷺白拓人さんは、この学園……洲王学園を仕切っている1番強い人。

しかも凄い美人だから、こうやって男達が下に付いていくんだ。


『ねぇ、矢凪くん……』

「ん?あぁ、怖かったね。早く教室行こっか」


にこっと笑いかけると、女の子たちは顔を赤くして頷いた。
いいよね〜、女の子は直ぐ言うこと聞いてくれる。


「じゃあ〜…拓人さん、また」

「ん。………放課後、来いよ」



拓人さんは俺に近づくと、誰にも聞こえないように耳元でそう言った。



.

[*前へ][次へ#]

2/18ページ

[戻る]


第3回BLove小説漫画コンテスト開催中
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!