[携帯モード] [URL送信]

おしえてよ
10



そして翌日、今日はちょっと多めに女の子を従えて下校。
俺の家が知られないように、ちゃんと一人一人家に送っていくんだ。
じゃないと、家に押し掛けられたら母さんが困るでしょう?


最後の1人を家に送るとやっと自由時間。

帰って寝ようかな〜。
昨日夜遅くに電話かけてきた子がいたから、すっごい寝不足。
たいした用もないのにかけてくんなよ迷惑。

なんて、女の子たちの前では口が裂けても言えないね☆



「あ……あれ洲王の…」

「え!?洲王!?どこ!!」

「矢凪じゃねぇか」

「いた!!覚悟しろオ゙ラ゙ァァァ゙ア゙ッ!!!」

「キャー暴力反対〜」


いきなり襲いかかってきた小さな拳を掴み、投げ飛ばす。
ほんと血の気が多い子って困るよね。


「ッ……でぇえええ!!何すんだよ!!」

「それこっちの台詞じゃ〜ん」


頭を押さえながら睨んでくるソレは、洲王と敵対している学校のひとつ、桐谷高校の幹部の方々。

んで、俺が今さっき投げ飛ばしたのがそこのNo.2の影森郁也くん。

目が大きくて可愛い顔してるのに口は悪いわ喧嘩っ早いわで、俺的非常に残念な子。
それに俺のことが相当嫌いならしく、見かけたら所構わず殴りかかってくる。
すげぇ迷惑なハナシ。


「だっ…大丈夫ですか、影森さん…!」


いま影森に駆け寄っていったのが、桐谷No.3の榛原吟くん。

俺とタメで、誰に対しても敬語。
いつも眉間にしわが寄ってて怖い顔してるから全然似合わないの、超ウケる!

でもいつ見ても不憫で可哀想なのが、見てて可愛いからちょっと狙ってる。
こっち見向きもしないんだけどね!!


.

[*前へ][次へ#]

10/18ページ

[戻る]


あきゅろす。
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!