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黒猫の歩み(長編集)
第一節〜【招待状】〜
第一節〜【招待状】〜



とある日常の、ありふれた生活。
彼等が暮らす一日は、平和其のモノ。
打が、其の日常が全て、自分丈しか知らない幻想だったら?
親しい友人達の事も、自分丈しか覚えて居ない記憶だったら?
もし、貴方の元に見知らぬ黒い封筒が届いたら。
貴方なら、どうしますか?
開封しますか?
開封しませんか?
運命の別れ道は二つです。
此の選択肢が、貴方の運命を変える事に為るのです。
貴方なら、どちらを選択しますか?


「・・・ふあぁ、寝みぃ・・・」
「御早う、元親。あれ、寝不足かい?」
「おう、慶次。夜中迄、プラモの組み立て遣ってだからな」

ある者は、友人との他愛もない会話。

「Shit!今日、数学当たる日じゃねぇか!」
「政宗様!もしや、遣られて居ねぇですか?!あれほど、宿題は必ず渡された其の日に記入すると云った筈ですぞ!」

ある者は、保護者からの小言。

「佐助!今日の晩御飯は肉が良いで御座る!」
「昨日も肉だったでしょ!栄養偏るから駄目!」
「何と?!」

ある者は、食事の会話。

「孫市姉さま!今日は何だか善くない事が起こる予感です!気を付けて下さいね?」
「分かった。姫の後信託は良く当たるからな、気を付けよう」

ある者は、後信託通に。

「長政様・・・市、御弁当作って来たの・・・後で、食べて?」
「うむ。昼食に頂くとしよう」

ある者は、愛しい人の為に。

「忠勝。今日も沢山の絆を結ぼう!」
「・・・・・・!!!!」

ある者は、絆の為に。

「イィィエェェヤァァスウゥゥゥゥゥ!!!!」
「ヤレ。三成落ち着け」
「そっすよ、三成様。刑部さんの云う通っす」

ある者は、己の復讐の為に。
何一つ可笑しくもない何時もの日常、ありふれた会話。
然し、彼等にとって馴染みの日常は、一通の黒い封筒によって、脆くも崩れ去る事を、まだ誰も知らない。


「ん?何だ、此は?・・・黒い・・・封筒?」
「Good Morning元親。御前も貰ったのか?」
「あ?政宗の所にも届いたのか?」
「あぁ。真田に猿、其に小十郎もだ」
「俺も貰ったよ」
「・・・然し、何で黒い封筒なんだよ」
「Loveletter・・・じゃねぇよな・・・不自然だし・・・」
「・・・無視しないでよぉ」
「昼休みに、屋上で開けてみるか」



昼休み、彼等は黒い封筒を持って屋上に集まった。
顔触れは、全て見知った友人秤。

「貰ったのは、俺等丈?」
「否、他にも貰った人居るみたい打よ?生徒以外に、先生も貰ってるみたいだよ」
「Ha? マジかよ・・・見境無しか、コレ」
「一体、誰が何の為に贈って来たのでしょうか」
「開けてみれば、分かるのではないのか?」
『・・・・・』

数分の沈黙の後、彼等は封筒を開けた。
其所に記されて居たのはこうだ。

『始メマシテ、招カレザル客人達ノ諸君
此ノ世界ハ、実ニ退屈打トハ思ワナイカネ?
ソンナ君達ヲ、私ノ舘ニ招待シヨウ
現実ト幻想ガ行キ交ウ場所
死ノ運命ニ抗エナイ空間ニ放タレタ君達ガ、友人ヲ貶メ、
裏切リ、絶望スル様ヲ、私ハ見届ケルトシヨウ
サア、君達ノ物語ヲ紡ギタマエ
H.M.』

そして、彼等は姿を眩ませた。




† † † † † † † † † † † † † † †
新しい年が明けました!!
初詣すら行ってませんけどね
うp主の日常は、一つも変わっていません!!
一つ挙げるなら
『Sound Horizon』にハマった事位?
其と、3DSのsoftを買ったせいで金欠です!
元からですがね!!

2016.1.10 Black Cat

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