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黒猫の歩み(短編集)
悪ノ右目
貴方は竜王 俺は右目
運命分かつ 哀れな主従
貴方を守る その為ならば
俺は悪にだってなってやる

期待の中俺らは出会った
祝福するは一部の人間
大人たちの勝手な都合で
俺らの未来は二つに裂けた

たとえ日ノ本の全てが
貴方の敵になろうとも
俺が貴方を守るから
貴方はそこで笑っていて

貴方は竜王 俺は右目
運命分かつ 哀れな主従
貴方を守る その為ならば
俺は悪にだってなってやる

隣国へ出かけたときに
城下で見かけた緑の忍
その優しげな声と笑顔に
一目で俺は恋に落ちました

だけど竜王があの忍のこと
殺してほしいと願うなら
俺はそれに応えよう

どうして?涙が止まらない

貴方は竜王 俺は右目
運命分かつ 狂おしき主従
「今日のdesertはずんだ餅だ」
貴方は笑う 無邪気に笑う

もうすぐ奥州は終わるだろう
怒れる民たちの手で
これが報いだというならば
俺はあえて それに逆らおう

「ほら俺の服を貸してあげる」
「これを着てすぐお逃げなさい」
「大丈夫俺は貴方の右目です」
「きっと上手くいきます」

俺は竜王 貴方は逃亡者
運命分かつ 悲しき主従
貴方を悪だというのならば
俺だって同じ 伊達の家臣

むかしむかしあるところに
東北地方の奥州の
頂点に君臨してた
とても可愛い俺の主

たとえ日ノ本の全てが
貴方の敵になろうとも
俺が貴方を守るから
貴方はどこかで笑っていて

(ついにその時はやってきて
終わりを告げる鐘が鳴る
民衆たちには目もくれず
お前はオレの真似をする)

貴方は竜王 俺は右目
運命分かつ 哀れな主従
貴方を守る その為ならば
俺は悪にだってなってやる

もしも生まれ変われるならば
ずっと傍にいさせてね



† † † † † † † † † †

悪ノPの「悪ノ召使」を聴いていたら双竜で書きたくなった産物。
替歌っぽくしてみましたが舞台は戦国。
内容的に小→佐だなこれ(´・ω・`)
まぁ何はともあれ、ここまで読んでくれて有難う御座います。

2014.12.14 Black cat



あきゅろす。
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