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いきすぎた愛
13

子供みたいだ。

その後、 俺達は世間話をした。

世間話と言ってもヤクザの話しだとか、 マフィアの話しだとか裏の話しばかりだけどな。


「ん? ああ……もう夕方か。 じゃあ俺はもう行くな? ちゃんと来いよ」

「えぇ〜もう行くの? 遅れないようにしとく。 バイバイ」


俺は朱鷺に手を振ると、 政紀と約束しておいた校門の前まで行く。

少し早かったかな?

俺はそう思いながら、 音楽を聞きながら政紀を待つ事にした。

数分経ったくらいだろうか?


肩を誰かに叩かれ、 俺は隣を見る。 そこには汗を流しながら立っている政紀の姿が合った。

急いで来たのか?


「ゴメン!! 先公の所に行ってて、 ちょいと遅れた」

「いや、 俺も今来たところだ」


俺は聞いていた音楽のヘッドフォンを外し、 政紀に笑いかける。

いくら遅くなっても、 急いで来てくれたら俺はそれで良い。


「じゃ、 帰ろう?」

「おぅ……」


政紀は照れくさそうに笑うのを見て、 俺は前をみて歩く。


直ぐに政紀は、 俺の隣にきて同じ歩幅で歩いてくれる。


「そう言えば……蓮歌が出ていく時、 凄い殺気が蓮歌に向いていたけど……気付いた?」

「ああ、 気づいてた。 政紀は誰か気付いたか? 俺的には多分アイツだと思う」

「俺は誰か分からなかったけど、 アイツの席から感じたな」


やはり……。

俺は政紀の話を聞きながら、 自分の家に向かう。

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あきゅろす。
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