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いきすぎた愛
10

何故朱鷺が居るのだ? っと思ったか?

今から説明しよう。



屋上から出て教室に近づくと、 赤い髪に黄色の瞳。 何度も染めているのに、 傷んだ様子が無いストレートの髪の長さが肩まである少年――…朱鷺鴉が、 俺達の前に現れたのだ。



朱鷺を見た八雲と翔は、 何を思ったのだろうか?


俺を、 朱鷺の方に押したのだ。 俺の体は朱鷺に支えられた為か、 廊下とキスする事は無かった。

あの時は危なかった……危うく、 ファーストキスの相手が廊下になる所だったぜ。

朱鷺が居た説明は、 これにてお仕舞い。 今の俺の状況は、 朱鷺に手を引かれ保健室にへと向かっている。

と言うか、 何故に保健室?

保健室は嫌いなんだよ……ん? そうだ!! 裏庭に行きたいって言えば保健室に行かなくて済むかも。


俺はそう思うと、 早速行動に移す。 善は急げっていうだろ?



「なぁ朱鷺、 俺裏庭に行きたいんだけど」

「裏庭?……蓮歌が行きたいなら良いよ」


朱鷺はそう言うなり、 廊下を左に曲がる。

右が保健室。 左が裏庭に続く廊下と別れている。それにしても……力強すぎ。 手首が痛い。

手首の痛みに耐えながら、 俺達は裏庭へと向かう。

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あきゅろす。
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