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long(RIKKAI@)
ねっちゅうしょう


合宿五日目






朝起きて朝食前の準備を急いでし、羽月は仁王のいる部屋へ向かう



(こーゆーのは早めに解決した方がいいよね)



ノックをし、どうぞと落ち着いた声が聞こえる



「空風か、おはよう」


「おはよう蓮二くん。あれ?マサくんは?」



そこにはイビキをかき、まだ寝ている切原に、すでに準備を終わらせ読書をしている柳の姿だけだった



「仁王は昨日あの後結局戻らなかったぞ」


「ええ!?そうなの?」


「まあもうすぐ朝食だから戻ってくるだろう。すまないが赤也を起こすのを手伝ってくれないか?」


「う、うん」


意味のわからない寝言を言いながら頑なに起きようとしない切原をなんとか起こし、一度部屋へ戻ろうと「後でね」と二人に挨拶し、ドアノブに手を伸ばせば手をかける前に扉が開き、目の前にユニフォーム姿の仁王が現れお互い突然のことに驚き目を見開くが羽月がすぐに何か言わなきゃと口を開く



「お、はよう、マサくん…」


「……ああ」



仁王はそれだけ言い、羽月を避け部屋へ入る



(マサくん全然目合わせてくれなかったなぁ…それに目の下少し隈があるように見えたけど、ちゃんと寝たのかなぁ。まさかこの時間まで練習してたとかじゃないよね…?)





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休憩時間、頭にタオルをかけ、ベンチで俯き座る仁王が気になり声をかける
今日は天気が良くて日差しが強い。もしも仁王が睡眠不足だとしたらこんな炎天下の中、寝不足の人間がスポーツをし続けるのは危ない



「なんか調子良くなさそうだけど大丈夫?休んだ方がいいんじゃ…」


「余計なお世話じゃ」


「……え、心配してる人に対してそんな言い方なくない?」


「めんどくさい俺の事なんぞ放っておきんしゃい」


「…知らない、倒れても俺知らないから」



頭に乗っているタオルを奪い取り乱雑に新しいタオルとドリンクを置きその場から離れ、他のみんなのタオルも回収して新しいタオルとドリンク渡しに行かなきゃと仕事に戻る。


(なんかもう動いてないと考えちゃってダメだ)



「いいのかい仁王、いつまでも意地を張っていて」


「…………」






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「空風、動きっぱなしなのにあまり汗をかいていないように見えるが、ちゃんと水分を取っているか?」



仁王対幸村、切原対ジャッカルの練習試合中、待機していた柳が洗濯し終えたタオルを干しに行った帰りの羽月に話しかける



「大丈夫、ひと段落ついたから今…」


視界が歪み足元がふらつく。柳が心配そうに名前を呼ぶが随分遠くから呼ばれているように聞こえ、ぐらりと体勢を崩し急いで柳が支える



「羽月君!??」



丸井の声に試合中の人たちも手を止めぐったりとしている羽月を見つけ、仁王が急いで駆けつける



「空風!?空風!?」



仁王の呼び掛けに反応しない羽月を柳は姫抱きで持ち上げる



「意識を失ってる。部屋まで運ぼう」


「俺が運ぶぜよ」


「いやいい、だが仁王、お前もついてこい」



そう柳に言われ部屋へ向かう。
羽月をベッドに寝かせクーラーをつける



「仁王、こいつが回復するまで見ててやってくれ。精市や弦一郎には俺から言っておく」


「ピヨ…」



「それじゃあ頼むぞ」と言い残しクーラーで涼しくなってきた部屋に羽月と仁王、二人残される












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あきゅろす。
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