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long(RIKKAI@)
興味とデータ







《side柳》




「羽月、昼飯行くぜよ」




授業終了のチャイムが鳴り、教室の入り口から声がする。
聞き慣れた声にこの独特な喋り方は我が立海大附属中テニス部員の一人、仁王雅治だ。

最近あいつはよく俺のクラスへ顔を出す
それは同じ部活仲間の俺に用がある訳ではなく、羽月空風を目的にだ。




「あ、仁王くん。今行く」




そう言い羽月は弁当を持ち仁王の元へ駆け寄る


彼らは何か接点があったかと考える。
確か一二年の時も違うクラスだったはず
部活に入っていない羽月に委員会に入っていない仁王、部活や委員会でも接点があるとは考えられない。だが、あの仁王が休み時間や昼食時、放課後に仁王のクラスとはかなり遠いこの羽月がいるクラスへわざわざ来るのだ。相当気に入っているように見える。




「なかなか興味深いデータが取れそうだ」




羽月空風か、勉強面や友好関係は悪くないが目立つ程頭が良かったり人気者の訳でもない。
ごく一般的な生徒であったが少し興味が湧いてきた










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あきゅろす。
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