long(RIKKAI@)
再会とお弁当
本編【笑顔と名前】と【興味とデータ】の間のお話
昨日屋上で考え事をしていたところ仁王雅治くんに声を掛けられ昨日は来るはずのないと思っていた明日を彼のおかげで今過ごしている。
今日も屋上に行ったら会えるかな、なんて思って昼休みにお弁当を持って屋上の扉を開く
「やっと来たんか」
こちらを見ずに声を掛けられる
銀髪の彼に挨拶をする
「仁王くんこんにちは」
「待ってたぜよ」
「え?」
「…プリッ」
「もしかして毎休み時間ここにいた?」
隣に並び座ってる仁王くんの顔を覗き込むと少し拗ねたような顔をしていた
「ここにいればお前さんに会えると思っての」
「俺も君にまた会えるかなって思って来たんだよ」
拗ねた顔はそのままにチラリと横目で見られ、笑ってみせるとすぐに目を逸らされる。
「お昼、食べよっか」
「ん」
お弁当を広げるとジーっと並べたお弁当を見られる。
「お前さんの手作りか?」
「え?う、うん。俺ほとんど一人暮らしみたいなもんだからさ。まあ昨日の夕飯の残りとかもあるけどね」
仁王くんの方を見ると焼きそばパン一つだけだったので少し心配になってしまった
「それだけで足りるの?」
「ああ、いつもそんな食わんからな」
「ダメだよ午後の授業頑張れなくなっちゃうよ。俺の作ったのでよければ食べる?」
唐揚げを取り仁王くんの前に出すと驚いた顔をする。ちょっと図々しかったかななんて考えてるとパクリと食べ「うまい」と言ってくれたので嬉しくて「玉子焼きも食べる?」と聞くと頷いてたので玉子焼きも差し出す。
料理を褒めてもらうのなんていつぶりだろう。明日は少し多めに作ろうかななんて考える
(仁王の奴、今日は調子が良さそうだな)
(うむ、たるんどらん)
(何か良い事でもあったのですかね)
(〜♪)
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