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long(RIKKAI@)
笑顔と名前







《side仁王》



休み時間いつも通り立入禁止とある文字を無視し壊れた鍵の扉を開き屋上へ行くといつも通りフェンスの向こうに人影が見えた
今日もそいつを眺めていつも通り静かに休み時間が終わるはずだったが、あいつの纏う不思議な雰囲気に惹きつけられ気づけば声をかけていた。

初めて聞いたあいつの声はこの澄んだ空に溶け込むような綺麗な声だった
そしてなり行きで今日初めて話した奴と一緒に授業をサボることになる




「よかったら飴どーぞ」




掌に広がる色とりどりの飴。
その中のオレンジ色の飴玉をもらう




「仁王くんだよね?」



「おー俺を知っとるんか」



「うん、合同体育で君のクラスと一緒になった時に派手な髪色の人いるなーって思って珍しい苗字だし、なんとなく覚えてた。
俺は羽月空風、よろしく仁王くん」



「仁王雅治じゃ、よろしく。
お前さんようここにおるよな」



「俺以外に人がいる気配今までなかったからびっくりだなあ、君もよく屋上へ来るの?」



「静かな所へ行きたい時とかよく来るぜよ」



「じゃあこれからもよく会うかもね」




そう言い羽月は柔らかく笑う


話しかける前は大人しく無表情な奴かと勝手に想像していたが案外よく笑う奴だと思い、その笑顔につられ俺も微笑みを見せる。

その後も何気ない話をしながら羽月との時間を過ごした。










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あきゅろす。
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