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long(RIKKAI@)
疑問と戸惑い








《side羽月》





今日もマサくんと帰るはずだったのだが、放課後、俺の教室にもマサくんの教室にも部室にも姿が見当たらなくて、ウロウロしていたところ裏庭に見慣れた銀髪を見つけたので声を掛けようと近づいたが、もう一つ影が見え立ち止まる


(え?え?もしかしてこれって…)


マサくんの同じクラスの女子かなあ、背が小さく、長い綺麗な髪に可愛らしい雰囲気の女子生徒が今まさに告白をしようとしている場面だった。
盗み聞きは申し訳ないと思ったが、気になってしまったものはしょうがない。と自分に言い訳し、物陰に隠れ耳を澄ませる




「仁王君…好きです!付き合ってください」



(あー、やっぱり…マサくんどうするのかなあ)



チラリと物陰から様子を伺うと、マサくんは女子生徒の頭を撫でていてチクリと胸が痛む


(……?)


胸の痛みに疑問を抱いているとマサくんが話しだす




「俺好きな人がいてな、お前さんの気持ちには答えられん。悪いな」



「ううん、聞いてもらえただけでもいいの…」




泣きながら走り去る女子生徒を目で追う
マサくん振ったんだ、よかったあ…と緊張状態だった胸をなでおろす



(…え?俺今すごい最低なこと思わなかった?)


自分の気持ちに戸惑っているとマサくんが教室へ戻ろうと歩き出していたので、俺も急いで教室へ戻る


マサくんの好きな人…実はその相手を俺は知っている。


『好きじゃ空風。』


あの日、俺は聞こえてしまった。
けどどうしたらいいのか分からずマサくんも今まで通りだから俺は知らないフリを続ける
俺ってマサくんのことどう思ってるんだろう……











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あきゅろす。
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