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long(RIKKAI@)
県大会と呆れ










今日はテニス部の県大会を羽月は見させてもらった
それはもう迫力あって息をするのも忘れるくらい見入っていた。





「試合お疲れマサくん」



「おー、来てくれてありがとな」




表彰式も終わり、ミーティングも済ませた仁王に続き羽月の元へ集まるレギュラー陣




「みんなもお疲れ様。優勝おめでとう。無敗だったよね、すごいなあ」



「当たり前だ。我が立海に敗北とゆう文字はない」



「相変わらず堅いっすね真田副部長。素直に喜びましょうよ」



「切原くんすごいスピードで試合終わらせるから俺びっくりしちゃった」



「へへっ羽月さんが来てたから気合い入っちまいました」




頭を掻きへらへら笑う切原を突き飛ばし丸井が羽月の前に出る




「羽月くん!俺の天才的プレイ見てくれた!?頑張ったから今度また甘いもん一緒に食いに行こうぜ」



「うん、ちゃんと見てたよ。俺もそろそろスイーツが食べたくなってきたし、行くか」




承諾すると羽月の体は仁王に抱き寄せられる




「抜け駆けはいかんのう丸井。そーゆー事はまず俺に許可を得なくちゃあな、のう、空風?」



「え?えーっと…」




顔を赤くして戸惑う羽月




「いいじゃんよ。羽月くんも甘いもん食べたいって言ってるんだし、お前どうせ食わねえだろ」



「おいおい言い合いはよせよな。羽月が困ってるだろ。大丈夫か?」



「う、うん。ありがとう桑原くん…あ、」




羽月は仁王の腕から抜け出し、柳の元へ駆け寄る




「柳くん、お疲れ様。何手先も柳くんには読めてるみたいで見入っちゃったよ」



「ありがとうな。相手の癖を調べていれば相手の行動パターンは自然と分かるようになる」



「やっぱりすごいなあ、テニスにも頭の良さって活かせるんだね。柳くんらしいプレイだった」



「そんなに褒められると照れるな」



「…空風、帰るぜよ」




そんなやり取りをよく思わない仁王は羽月の腕を掴み歩き出す




「ちょ、ちょっと、マサくん…みんなまた学校でね!」




引っ張られながら早歩きで羽月も仁王に並んで歩く




「相変わらずですね、仁王君」



「独占欲強い男は嫌われるぜぃ」





残されたレギュラー陣はやれやれと呆れ顔を浮かべていた













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