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long(RIKKAI@)
勉強と目の当り








《side切原》





今日の放課後は羽月さんに英語の勉強を教えてもらう約束をしてた日だとワクワクして教室で待っているとガラリと開いた扉から「お待たせー」と入って来る羽月さん。……と




「待たせたのう赤也」




ニヤニヤと笑っている仁王先輩




「ちょ、なんで仁王先輩までいるんすか!」



「切原くんに勉強教えに行くって言ったら仁王くんも手伝ってくれるって」



「プリッ」




手伝いとゆうか絶対邪魔しに来たっしょこの人……
こうなることは薄々気づいてたっす。

じゃあ始めるかと机を移動させ俺の対面に座る羽月さんに、その隣を陣取る仁王先輩。


羽月さんの教え方は確かに丁寧で分かりやすかった。

しかし、



(隣の奴の視線が気になりすぎてなかなか頭に入ってこないっす!!)



しばらくして仁王先輩からの視線も気にしないように出来るようになり、順調に勉強が捗っていく。




「うん、当たってるよ」



「なるほど!分かってきたっす!」



「切原くん呑み込みが早いね」



「羽月さんの教え方がいいんすよ!」



「そう言ってもらえると嬉しいな」




ふわりと笑う羽月さんに俄然やる気がみなぎってくる


仁王先輩は意外と邪魔してこなくて視線さえ気にしなければ余裕っしょ
と思っていた矢先、退屈になってきたのか羽月さんに寄りかかる仁王先輩。




「ちょっと、重いよマサくん」



(マサくん!!!??)



「いいじゃろ、暇ナリ」



(み、耳にキスした!!!!)




くすぐったいよと笑う羽月さん
あのー、お二人さん付き合ってないってホントなんすか




「暇じゃないでしょ、君も手伝うって言ってたじゃないか」



「手伝ってるぜよ。物分かり悪い赤也クンに優しく教えてあげてる空風を応援してるきに」



「ふふっ、俺の応援かー、ありがとね。それじゃあ引き続き応援頼むよ」




見つめ合い、笑い合っている先輩達。
あれ、この場合邪魔なのって仁王先輩じゃなくて俺?




「おーどうした赤也、顔が赤いぜよ」




ニヤニヤ+ドヤ顔で言う仁王先輩、
誰のせいだと!




「切原くん大丈夫?ぶっ続けで教えてたから疲れてきちゃったかな」




そう言い飴を渡される。
隣の奴に比べて羽月さんの優しさが身に染みる




「あー、キリもいいと思うんで今日はこの辺で大丈夫っす」




結局俺が引くことになるのであった




「そう?それじゃあまた分からない事があれば俺が教えられる事なら教えるよ」




仁王先輩も付いてきてっすよね、と心の中で付け足す

またね、と教室を去っていく羽月さんと仁王先輩。二人が出ていったのを確認し、脱力する。
なんだか今日は先輩達のイチャつきを見せつけられただけでちゃんと学習出来たのか不明だったが、次回の英語小テストの結果が平均点以上取れて先生にも褒められたので、また羽月さんに教えて欲しいようなそうじゃないような、、
とりあえず羽月さんに結果報告とお礼を言いに行こう











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あきゅろす。
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