宮川学園 10 教室Side それは数時間前に遡る その時間の授業は幸いともいっていいのか、数学だった いつもの様に担当である瀬戸内が教室に入ってきて、悲鳴を止めるところから始まっていた。 「……で、ここでXを代入したら…」 周りの生徒たちも真剣に話を聞き、ノートをとる 勿論三人もそうだった。 来莉に関しては咲哉の分のノートまでもをきちんととっていた しかし 暫くすると …ガラッ 「失礼するぜ…って何だ、瀬戸内か」 「おい、何でてめぇがここに来たんだよ?何の用だ」 瀬戸内も一旦書くのをやめた ………そしてクラスからは 「キャーーーーーーー!! 時雨様よ?」 「やだぁ。僕、今日に限って化粧してなぁーい」 ……親衛隊が授業中にも関わらず騒ぎ出した。 [*前へ][次へ#] [戻る] |