宮川学園
17
「その子が瑛都が誘拐してきた子?」
「誰が誘拐だ、このくそチビが。お前と一緒にするなや」
「誰が一緒だって?年中万年発情期が何言って……「お前等いい加減にしねぇと…シめるぞ?」……すみません」
二人が言い合いをしてる中、一人の生徒がそういうと…ピタッと言い合いが終わる。
咲哉は、はぁ…とため息がまた出てしまう。
(いい加減下ろせや、こいつ)
視線がいてぇーんだよ…と言うように顔を背けた。
「…矢木-ヤギ-先輩、連れて来ました」
「あぁ…ご苦労だな。それにしても時雨、お前がそういう事を誰かにするなんて思ってもみなかったな」
鼻で笑う矢木に対して、時雨はただただ不機嫌そうな顔になる。
矢木は口調は物静かな雰囲気を醸し出してはいるが、実際本当に物静かか…と聞かれれば疑問が残る。
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