宮川学園
15
そう時雨は恐ろしい事を言う
その発言には咲哉も顔色を変える…いや、変えざる術はなかった。
「………全力で遠慮するわ!!」
「ふーん。残念、じゃ、あんたが起きた事だから…」
そう時雨は言うと、ひょいっと咲哉を抱っこした。その行動につい咲哉は固まる
自分だって立派な男子だし、身長もそこまで低いわけじゃない
なのにそんな自分を軽々と持ち上げた時雨が恨めしくも感じた。
「ちょっ、てめぇ!下せ!自分で歩けるっての、てか教室に戻らせろって!」
「さっきまでキスだけで力入ってねぇ奴が何言ってんだよ?…にしてもホントにあんた軽いなぁ」
時雨はそのまま咲哉をお姫様抱っこ状態でその場を離れた。すると目の前にはドアがあった。
[*前へ][次へ#]
[戻る]
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!