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宮川学園
11



「俺の名前は時雨瑛都-シグレアキト-。
一応はこの学園の風紀委員ね。んで、此処は風紀委員会室。まぁ…あんたよりは年下って事で」


「……………って、それ!!
俺のネクタイ!!」


時雨の手にはヒラヒラと赤色のネクタイがあった。まさしくそれは咲哉のものだった
そして咲哉は時雨のネクタイの銀のラインを見て表情が歪む。


(風紀委員会のネクタイ…マジかよ。うわぁ、あんま関わりたくない奴らだな…)


親衛隊が面倒臭い咲哉にとっては【美形】というものはあまり関わりたくない人であった。


「俺があんたをここまで運んだんだよ」



「……悪かったな
だからさ、それ早く返してくれねーか?」


その場をさっさと去りたかった咲哉は時雨が持っていた赤色のネクタイを指差した。



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