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The flower of Eden
No.4 剣を手に

バンエルティア号に乗って早2日目……


「ナツメ!
一緒にオタオタの退治依頼行きましょ!」

『依頼………

……………………私、武器がありません;;;』







「ナツメ、武器はどれにする?」

「これなんていいんじゃないか?」


ただいま、ルビアさんとカイウスくんと一緒に武器庫を漁っています


『そうですね……

…………あ』


剣の置いてある場所を漁っていると、重さも刃渡りもちょうどいい剣を見つけた


銀の持ち手の、華奢で鋭利な細剣<レイピア>


『ルビアさん、カイウスくん
これにします』


「細剣か……
なんか頼りなさそうだけど大丈夫か?」

『細剣はスピード重視なので重さも威力もあまりありませんが、弱点を突きやすいんです』

「詳しいのね、ナツメ」

『……ええ、まぁ……


知り合いに2日程寝ずに熱弁されたもので………;;;;』

「「(う、うわぁ……);;;」」


思わず遠い目になる思い出です



【いいかぁ゛?細剣は軽いし威力もたいしてねぇが急所を的確に突くことができるん
だぁ゛日本刀なんかは切れ味がいいが薄っぺらいし使いづらいが扱いさえできry】

【お願いしますもう寝かせてください!!!;;(←※徹夜明)】



徹夜明けに連続で徹夜は辛かったなぁ…………


熱弁してた奴は言わずもがなです


「それじゃ、行きましょ!」

「急かすなよ!」

『今行きま……あ』


ぱっと目についた拳銃を一丁ひっつかんで懐にねじこみ、ルビアさんたちを追いかけた


もちろん、ナッツのいる匣も]グローブも忘れていない


]グローブを使う気は、ないのだけれど



+++


「魔神剣!!」

「ファイアーボール!」


目の前で斬撃や魔法か飛び交う

なんかどこかのRPGみたいだなぁ、なんて思いながら目の前にいる水色の物体を見る


「?」

『…………』


くりくりとした目、丸いフォルム……



『かっ…………可愛い……!!!!!!/////』


思わずorzポーズになる


「狽ヌうしたんだナツメ!!;;」

「秤我したの!!?;;」


『あの子は敵あの子は敵あの子は敵あの子は敵…………』


と、自分に言い聞かせて細剣を構える



『…………ふっ!』


深呼吸をして剣先でオタオタを突く


『魔神剣!!』


後ろに仰け反ったと同時に斬撃を飛ばすと、オタオタは黒い霧のようなものになって消滅した


『戦闘終了です!』


剣を鞘に納め、二人に笑みを向ける


「すっごーい!///」

「初めてにしては中々じゃん!」

『あ、ありがとうございます///』


褒められるとなんだか照れくさいというかむず痒いというかなんというか……///


『つ、次行きましょう!』

「あー!待ってナツメ!」

「ちょっ、待てよ二人とも!」

「カイウス!早く来ないと置いていくわよ!」



騒がしくとも、楽しい時間

けれどどこか懐かしい

本当に私はここにいていいのかと思わされる

弱い自分、大嫌いな大嫌いな自分


ねぇ皆……


私、こんなに楽しいと思っても、いいのかな……?



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