The flower of Eden
No.2 挨拶回り
あれから数時間後……
ファラさんと一緒にバンエルティア号の人たちに挨拶をして回っています
現在ホールにて
「私、ルビア・ナトウィック!
よろしくね、新入りさん」
「俺はカイウス・クオールズだ」
『ナツメ・アマルティアです
よろしくお願いします』
にこりと笑みを向けると、なぜか二人の顔が赤くなった
「でも心配だわ……
カイウスがナツメに見惚れて海に落っこちちゃうかも……」
「狽ネっ!?///
そんな訳ないだろ!!
だいたいお前って奴は……」
『喧嘩はダメですよ、二人とも』
「いつものことだから気にしないで
それよりもナツメ、まだ傷が痛むの?」
「ルビアがナツメの怪我、治してくれたんだよ」
『そうなんですか?
ありがとうございます、ルビアさん
おかげさまでだいぶよくなりましたよ』
「ホント!?///」
どうしましょう
ルビアさんが心底可愛らしいです
『ルビアさん可愛いです……(ボソッ』
「え?」
『いえ、なんでもありません』
にっこり、と効果音がつきそうな笑みを向ける
『では失礼しますね』
「ナツメってホント礼儀正しいわ……
カイウスとは大違い」
「ルビアだって俺と似たようなモンだろ!!」
「カイウスと一緒にしないでよ!!」
『なんかまた喧嘩始まってるんですけど…;;』
「大丈夫、いつものことだから
次は…………
あ、おーい!
リッド!キール!」
通路を歩いていたのは赤い髪の男性と
藍色の髪の男性
ファラさんが声をかけると二人はこちらにやってきた
「君が倒れてたって子か………
なんであんなところに倒れてたんだ?」
藍の髪の男性が私を見たとたん尋ねてきた
「キール!
別に今聞かなくてもいいじゃない!」
「ぼ、僕は事故があった以上船の安全を第一に考えて……!」
「まぁいいじゃねぇか
まずはメシにしようぜ
腹減っちまった」
「まずは自己紹介が先でしょ!」
『(お、お母さん……!!!);;』
ファラさんがお母さんに見えました
「じゃ、まずは俺からな
俺はリッド・ハーシェル
よろしくな」
「僕はキール・ツァイベルだ」
『ナツメ・アマルティアです
よろしくお願いします』
挨拶をしたあとにふと疑問に思う
『ファラさんたちはどうして海賊船に乗ってるんです?』
「海賊船と知ってたら乗らなかったさ!」
「いいじゃない、渡船料がタダになったんだから」
「お前がギルドをしたいって言わなかったら海賊の片棒を担がされるところだったんだぞ!」
「キールはね、修士論文を書くために乗ってるんだよ」
「まだテーマも決まってないけどな」
「フィールドワークが必要なんだよ!」
『仲良しですね〜』
ニコニコと笑いながら3人のやりとりを眺める
懐かしいなぁ、なんて、思いながら
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