[前]雲色の願い
2
「青葉、なんで遅れたの」
青葉は頭を押さえながら、那穂って呼ばなきゃ嫌ぁ!!なんて我が儘を言い出した。
僕は眉間に皺を寄せながらも、…那穂、と呼んだ。
そう言えば、素直になんでも言う事を聞く。
青葉は満面の笑みを浮かべ、答え始めた。
「えーと、今日は朝の12時に起きてー…ぬぼーと朝ご飯食べて…ポケーと登校して来ました♪」
…草壁の報告が遅れたのは、青葉が来てから報告に来たからか…
「青葉」
「…那穂だってばー」
「…那穂」
「何、きょーちゃん?」
「12時は朝と言うより昼だ。そして起きてからの行動が遅い。テキパキ動きなよ」
ほーい、と気の抜けるような返事をしてきた…那穂(もう面倒だからね)。
イラッとしたので、もう一発ハリセンで叩いてやった。
「うをぉお!!恭ちゃんの意地悪ー!!
でもそんなトコが好「「言わせないよ/ぞ」」」
…。
(草壁と)
(ハモった)
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