[前]雲色の願い
きっかけ
あれから少ししてやっと退院できた。
僕は雲雀恭弥じゃないようで、
体は子供の頃から弱かった。
今も、正直辛い。
でも、僕が休んでいる間に沢山仕事がたまってしまった。それを是が非でも今日中に終わらせたかった
………が、
「やっぱ…ムリ……」
そうだ
ソファーで少し休もう。
そうすればきっとやる気が出てくるさ…
そう思い、僕は体をソファーに預けた…──
─────…
部活中、先輩達がなんか難しい顔して集まってた。
「先輩どうかしたんすか?」
「ひっ!?なんだ…山本か…」
俺の声に大袈裟にビビる先輩。
理由を聞くと若干震えた声で答えてくれた。
「部活の書類でな、風紀委員会に届けなくちゃいけないもんがあってな…」
「それで?」
「それでってお前…
風紀委員会には雲雀サンが居るだろ!?」
「?」
雲雀が居るから、なんなんだ?
と首を傾げていると、先輩達がため息をついた。
その時
「あ!おい、山本」
「なんすか?」
「お前、応接室までコレを届けてくれないか?」
(いいっすよ!)
(マジで!?)
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