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[前]雲色の願い
2



「僕は忙しいんだ
さっさと済ますよ」


とトンファーを死体目掛けて振り下ろした。


「ヒ、ヒバリさん!なんて事を…っ
……あれ!?」

「死体が…
死体が無くなってます───!!!


振り下ろされたベッドに、死体はなかった。


そして、後ろから声が聞こえた。


「あぶないあぶない」


死体は立ち上がっていた。
それを見た沢田綱吉は大声をあげた。

他の奴等も口を開いて顔を青くしていた。



──死体の名前はモレッティ。
殺され屋だと言う(殺され屋ってなんだ)。


アッディーオを使うらしい。
さっきのもアッディーオだと言った。

沢田綱吉達は安心したのか床にへたりこみ、山本武達は笑っていた。



「面白かったろ?恭樺」

「…何処が」


そう返せば、やっぱおもしれーな、と笑われた。


「赤ん坊」

「なんだ」

「こんな事の為に呼ばれたんなら、咬み殺すよ?」


僕ば雲雀恭弥゙じゃないんだからね。






(別に用はないが…)

(…そうだな)

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