[前]雲色の願い
死体
今日、赤ん坊から連絡があった。
『ツナん家に来てくんねーか』
死体処理をしてくれ。
赤ん坊に貸しを作るのは悪くない。
でも、今日は仕事もある…
悩んだが、やっぱり貸しを作る事にする。
*
バイクに乗って、数10分。
沢田綱吉宅に到着。
窓が閉まっているのに騒がしかった。
キキッとバイクを止めてから上がり、窓をガラッと開けた。
「やあ」
「ヒバリー!!!」
僕の姿を見るなり体を強張らせる草食動物達(失礼じゃない?)。
まあ、今日は君達に危害を加える為に来たんじゃないんだけどね。
「赤ん坊に貸しを作りにきたんだ。ま、取り引きだね」
待ってたぞヒバリ、と赤ん坊に言われた。
僕は死体に目を移す。
「やるじゃないか。心臓を一発だ
………とでも言うと思った?」
嘗めないでくれる?赤ん坊、と赤ん坊を睨めば
赤ん坊にニッと笑い、さすがだな、と僕を褒めた。
(え?え!?)
(どーゆう事!?)
[次へ#]
[戻る]
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!