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[前]雲色の願い
2



僕はお弁当を食べ終わると体育祭の実行委員がいるテントに向かった。

「ねぇ」

「は……ヒィィィイ!!ヒバリさん!」


何その反応。
失礼だね、君。沢田綱吉みたいだよ?

じとっと実行委員を見つめれば、な…なんでしょう、と言われたので
後残ってる競技は?と聞いた。


「後残っているのは…」


極限に2対1だ────!!!


「「…」」


会話を遮ってくれたのは
笹川了平。
2-A、ボクシング部所属。
妹の笹川京子とは本当兄妹か?と思わせる程似ていない。

…後、



空気が読めず
極限極限うるさい



と僕は思っている。


「お!ヒバリではないか!」

「…うるさいよ、笹川了平」

「そんな事を言うな!」


ガッと肩を掴んで笹川了平に引き寄せられた僕は、イラッとした。

「…ねぇ、もしかして…」

「はい、残っている競技は…」







(棒倒しです)

(…やっぱりね)

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