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[前]雲色の願い
3



てめぇ…!!!



山本武を見れば
いつもの笑顔はなく、
殺気を放っていた。
チャキ…ンとトンファーを持ち直し彼に向かっていった。
彼は攻撃せずに避けてばかり。それも、少し不自然な避け片で…



「ケガでもしたのかい?右手をかばってるな」



僕の考えは的中。
山本武は驚いた表情をしていた。



「大丈夫だよ
僕は卑怯な事はしない…」

「!?」

「…眠っていて」



ドッと気絶するように攻撃をして、窓際に寄せておいた。

…3匹




「あー…」

(…あれ、痛くない…?)

さっき応接室に足を踏み入れた瞬間、男の子(?)に殴られたと思ったけど、かすり傷すらなかった。

…なんでだろ?




ごっ…獄寺君!!山本!!なっなんで!!?



辺りを見回せば、倒れている二人が見えた。
オロオロしていると、起きないよ、と声が聞こえてきた。






(立っていたのは)

(黒髪の、少女?)

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