[前]夜空舞う、銀の蝶
3
私が、駄目だと目を閉じた時…
「消す!!!」
ジュウウウ、と聞こえた。
「…ツ、ナ」
消す!と連呼していたツナは、全てのダイナマイトの火を消し終わった。
隼人君は驚いた顔をして、煙草を落としていた。
シュウウウゥ…
ツナと同時に、額から死ぬ気の炎が消えた。
「はあ〜なんとか助かった〜〜」
ガッ
「御見逸れしました!!!
あなたこそボスにふさわしい!!!」
「!?」
「ありゃ…」
隼人君を見れば、土下座をしていた。
「10代目!!あなたについていきます!!なんなりと申しつけてください!!」
「はぁ!??」
隼人君がツナを見る目は…異常だ。
憧れ、尊敬。そんな感じだけど…凄い忠誠心だ。
(まるで)
(…忠犬?)
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