[前]夜空舞う、銀の蝶
転校生
「イタリアに留学していた
転校生の獄寺隼人君だ」
(イタリアっていうと
リボーンの故郷と一緒か……)
「ちょ…かっこよくない〜?」
「帰国子女よ!」
イケメン大好き!な女子はキャーキャー騒いでる。
(ふぅ〜ん、女子ってああいうのがいいんだ〜)
と、呑気に考えていたツナは重大な事に気付く。
「はっ!
京子ちゃん、蝶!」
くるっと京子の方を見るツナ。京子の表情はニコニコ笑顔だった。
隣の席の蝶と言えば…
…風紀委員の書類整理。
空気を読む事すらしていない。
(うわ──京子ちゃん、こころなしかニコニコにみえるーっ
蝶は…空気読もうとすらしてないよ。まぁ良いけど…)
蝶が転校生に見向きもしない事にホッとするツナ。
そして、あれ?と考えた。
なんで蝶が転校生に見向きもしない事にホッとしているのだ
と。
「…何?どうしたのツナ」
ツナが蝶に視線を送っていた為、蝶は書類整理をしながら言った。
「蝶はさ、あの転校生の事…
…!」
ギロ…
「な!なんだよ〜〜〜!?」
(どうしたのツ…)
(…あぁ、そっか)
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