[前]夜空舞う、銀の蝶
4
「じゃあ帰ろっか」
勿論、ランボ君は私の腕の中にいる。
「…ソレ、連れて帰るの?」
ツナは嫌そうな顔をして、ランボ君を見ていた。
「だって、奈々さんにも言われたし」
(母さん…!!)
ツナは手で顔を抑えた。
───「いいじゃない。大勢の方がにぎやかで」
…にぎやかなのは、あんまり好きじゃないけど
まぁ、良いか。
奈々さんは、回覧板を届けに行くらしく
沢田家には沈黙が訪れた。
ツナはリボーンにヒソヒソ話してるみたいだが
相手にされていない。
私は隣の席のランボ君を見た。
…ランボ君は構えていたナイフをリボーンに向かって投げ、返り討ちにあっていた。
ランボ君は泣きながら
せっせっと何かを準備している。
…振り返った時ランボ君は
バズーカを手にしていた。
バズーカを、自分に向けて…
「そのバズーカってたしか……」
「十年バズーカ…!!」
「じ……自分に〜〜!!?」
自分に向けたまま、ランボ君はバズーカの引き金をひいた…
ドオン
(…煙の中から)
(出てきたのは)
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