[前]夜空舞う、銀の蝶 野球部レギュラー ピ──ッと校庭に鳴り響く笛の音。 体育の授業中で、男子は野球をする。 だが、チームわけがなかなか終わらない。 …ツナがいるから。 男子の方を見ながら、私は京子達と話していた。 「男子って、器ちっちゃいよね」 「…は?何よ急に」 「だってさ、ただの授業のチームでツナを仲間外れ(?)にするってどうよ」 「まぁ、男は皆サルだから」 私と花が会話している横で、京子がニコニコしている。 …君は天使か。天使ですかコノヤロー(何言ってんだ)。 「あ…ツナ君、チームに入れたみたいだよ」 「お、本当だ」 京子が、ツナがチームに入れたと言ったので男子を見れば バイト先の息子さんがチームに入れていた。 …武君だ。 一年なのに、野球部レギュラー。クラスの皆からの信頼もあつい。 …ついでに言うと、天然で女子に人気。 じーっと武君を見ていると、目があった。 武君は笑顔を向けて、手を軽く振ってきたので私も振り返した。 「…蝶」 「ん?何、花」 そう言えば、何じゃないわよ、と言われた。 「蝶と山本君って、仲良いんだね」 「…何故?」 京子の言葉が理解できなかった。 花を見れば呆れ果てている。 (…なんで呆れてんの?) その頃。 リボーンは双眼鏡で、標的を見ていた。 (山本) (奴の運動能力と人望はファミリーに必要だな) [次へ#] [戻る] |