[前]夜空舞う、銀の蝶 退学決定? ごさっと出てきたダイナマイト。 ツナは慌てて、ダイナマイトはまずい、と言ったが 隼人君が聞くわけもなく、お先に、と言って走っていた。 「ちょっ、いらないよ も──よけいなことしないでーっ」 …ツナの静止も空しく、隼人君は行ってしまった。 「だめだよ獄寺くん!!」 ツナが言った時、ドアの隙間から笑い声が漏れていた。 「…ツナ、静かに。誰かいる」 「!?」 必死に、掴んでいるダイナマイトを遠ざけているツナに声をかければ、ツナも笑い声に気づいたみたいだ。 ドアに近付いて中を見れば、根津が他の先生と話していた。 「しかし根津先生も悪いお人だ 埋まってもいないタイムカプセルを掘り出せなんて」 …! 埋まって、ない…? そうだ…そうだった…!! …ないんだ。15年前のタイムカプセルなんて…! ツナは根津達の会話を聞いて、気づいたようだった。 …だが、根津は言ってしまった。 あの一言を。 (グラウンドをまっぷたつに割るようなことがあれば考えなおしてもいい) (…てね) [*前へ][次へ#] [戻る] |