[携帯モード] [URL送信]

[前]夜空舞う、銀の蝶
3


おはよ──ございます10代目!!

バッと頭を下げた隼人君に驚くツナ。…隼人君の声に驚いたって方が正確か。

ツナに頭を下げる隼人君を見たクラスの人は、どうなってる、的な会話をしていた。
ツナは目を付けられたくないから、必死に弁解している。
そんな中、根津が話を始める。


「あくまで仮定の話だが、平気で遅刻してくる生徒がいるとしよう。そいつはまちがいなく落ちこぼれのクズとつるんでいる
なぜなら、類は友を呼ぶからな」


…カッチーン。
またクズっつったよ、あいつ。

本当は私が直々に殺っちゃうのも良いのだが、今回は隼人君に任せる。

…ツナが私のせいで困るのは、見たくないからね。



「おっさん、よく覚えとけ」

「!?」

ずいっと隼人君は根津の方に身体を向けた。



10代目沢田さんへの侮辱はゆるさねぇ


ガッと根津の襟を掴み上げた隼人君。

私は心の中でガッツポーズをした。

(ナイス隼人君!)

そんな私とは違い、皆は驚いているし
ツナに関しては
オレの名前出すなよ──っ
とか考えているのだろう。頭を抱えていた。


振り返る隼人君は満面の笑みだが、
根津は死にそうだった。







(隼人君…)

(流石に殺人はちょっと…)

[*前へ][次へ#]

3/11ページ

[戻る]


第3回BLove小説漫画コンテスト開催中
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!