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[前]夜空舞う、銀の蝶
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そこには、知らない奴等が沢山群れていた。


────゙知らない゙と言うのは嘘になる。



さっき、記憶の海(とでも呼ぼうか)で見た者がそこにいた。


皆が見つめる先には、僕が知ってるようで何かが違う沢田綱吉と全身白い人が戦っていた。


そして、今は沢田綱吉の最大のピンチらしかった。


その時、沢田綱吉の指輪から沢山の炎が溢れ出た。



「だめっ………


ツナぁぁぁぁあ!!!




────あの炎はなんなんだ。

そう考えた時、悠嘉の声が響いた。
それと同時に炎が球体となって沢田綱吉と白を包んだ。────そして悠嘉も。



「悠嘉…!!!」

焦り、つい゙蝶゙と呼ぶのを忘れてしまう。

球に包まれる前に悠嘉の指に自分の指を絡めた。



────離さない。渡さない。誰にも…!!



それでも、駄目だった。

悠嘉は球に包まれ、必死に絡めた指も最後の最後で球に弾かれてしまった。


その球が浮かび上がり、沢田綱吉の方へ向かって行く。







(悠嘉!!)

(柄にもなく声を張り上げた)

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