[前]夜空舞う、銀の蝶
七夕
夕方。
夕食を取っている時、蝶は突然立ち上がった。
「今夜!!星を見に行こう!!」
*
今日は丁度七夕(昼はヒドい目にあった…)。
それを思い出した蝶は、天の川を見に行きたくなったらしい。
まぁ、そんな夜も悪くない。
そう思い皆にメールして、
蝶の言った並盛神社に集合となった。
*
「たまには良い事言うじゃねーか」
「なにげ失礼なんですケド」
そう悪態を付く隼人君もなんだか少し楽しそう。
ツナも武君も、京子にハルも楽しそうで。
本当に、良かった。
…なんでこんな事したの。
────だって、もう時間がないから。
もう。心から楽しめるのは、きっとこの夏が最後。
これからは、いや、もう脅威は迫ってる。逃げたくても、逃げられない。
絶対に逃げる事の出来ない、必然。
それが、ボンゴレの血を受け継いだ者の宿命[サダメ]。
だから、お願いします。
どうか、私の願いを聞いて下さい。
どうか────
(満天の星空に)
(願いを込めた)
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