[前]夜空舞う、銀の蝶
5
「んあ…?リボーンさん」
「なんだ?」
「なんかいつも以上に身近に感じます」
「オレもだぞ」
…隼人君、自分の状態に気付いてないみたい。
ツナが見下ろせば、オーラがどーのと言って
階段を降りて行った。
…って
「下には京子がいるし、外出ちゃマズいよ!!!」
「!止めないと!!」
その時、下から京子の声が聞こえてきた。
下へ行けば、隼人君がダイナマイトを出している所だった。
「ちょっと待って!!」
「うわっ」
ひょいっと隼人君を持ち上げる。
小さい隼人君はやっぱり軽い。
子供って、こんなに軽いんだよね…
としみじみ感じた。
隼人君は私を見て驚いたが、すぐに視線を外した。
「あっ10代目、蝶!!
電信柱に怪しい奴が!!」
「…え…」
じっと電信柱を見てみるが、人影は見えない。
京子なんてスズメって言ってるし。
隼人君はそれでも私の腕の中で暴れ続けた。
そんな隼人君の頭を優しく撫でる。
同時にスッと大人しくなった。
(後で聞いてあげるから、少し我慢して?)
(ぁ、…あぁ…)
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