[前]夜空舞う、銀の蝶
5
「いやーどーもどーも
トマゾファミリー8代目、内藤ロンシャンでーす」
「おっさんじゃねーよ」
(おっさんだろ)
「てめーがトマゾのバカボーズか」
「やだなーバカじゃないっスよ」
…バカだろうに。
ツナと二人で呆れながら帰ろうとすれば、
ズガンとシャマルが撃ち抜かれた。
一瞬、リボーンかと疑ったが、たぶん…
「もうお先まっ暗コゲ…
過去もまっ暗コゲ…」
「また嘆き弾────!!?」
はぁ、やっぱり。
シャマルに撃ち込まれたのは、嘆き弾だった。
「ちくしょ───
王妃に手を出すんじゃなかったぜ
そーすれば2062股をかけたぐらいで国際指名手配なんてことには」
「私が地の果てまで追い詰めるわ」
シャマルは酔っ払いのように喋り、何故かロンシャンは感動できたらしい。
本当わからん。
ぐいっ
「シャマルはぜって──楽しんでるよ!」
「そーだそーだ」
(ツナが私を引っ張りながら走ると)
(目の前に黒が見えた)
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