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[前]夜空舞う、銀の蝶
4



ツナは恭弥先輩を見て驚いていた。


そんなツナの思考をすぐに読み取った先輩。
…凄いよね。


「せっかくの雪だ。雪合戦でもしようかとね
といっても、群れる標的に一方的にぶつけるんだけど」



(なんでこの人掴まんないのー!!?)

(そりゃ天下の風紀委員長様だからだよ)



「ここで会ったのも何かの縁だ
今日は君を標的にしようかな」


と先輩はツナを見る。
いつも変わらない表情のレオンが先輩の手の中で体を震わせて汗びっちょりだった。


ツナは標的にされてうろたえた。

そんなツナに向けて先輩が投げる
…フリをする。


「ひいっ!

…………?」


ツナはいつまでも来ない痛みに目を開ける。


「と思ったけど、風紀委員の仕事がたまってる。またね
ほら、蝶も行くよ」

「え?」

「え?じゃないよ。君も風紀委員でしょ」


と、嫌がる蝶の襟元を引っ張り、蝶はズルズルと連れて行かれた。


「あ、ツナ」

「?」

「それの盾にしてるヤツ
早く投げた方が良いよ」


「…え

うそ──!!」







(私が去った後)

(爆発が起きた)

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