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[前]夜空舞う、銀の蝶
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「奈々さーん」

「なぁに?蝶ちゃん」

「はい。今日はバレンタインデーですから…」

「あら〜今年も?毎年ありがとう

蝶ちゃんのお菓子は毎年毎年美味しくなるから楽しみよ」


奈々さんのおかげです、と言えば
そんな事ないわよ〜、と返してくる。

そう言っている奈々さんの顔は笑顔で、その笑顔を見ていると
もう殆ど思い出せないようなお母さんが思い出せて

昔から、好きだった。


そんな事をしている内に、玄関の扉が開いた音がしたので
私は服を持って下に降りて行った。





「お疲れ、ツナ」

「蝶!」

ほいっ、と服を渡し
ツナと一緒に二階にダッシュで上がって行った。





「ツナも大変だったんね〜」


フゥ太もランボも偉かったね、と頭を撫で撫ですれば
擦り寄ってきた。

まったく…マフィアって言っても、やっぱり子供だな〜と実感しながら二人を抱き締めた。


「でも良かった〜ポイズンクッキングのチョコを食べる事にならなくて」


その言葉は、正しいって言えば正しかった。







(゙チョゴはね…)

(…え?)

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あきゅろす。
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