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[前]夜空舞う、銀の蝶
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「ハッピーバレンタイン」


皆は笑顔でありがとうと言ってくれた。






「恭弥先輩?」

「何」


何って………


「…何スか、そのダンボールいっぱいのチョコレート」


正直引きます、その量。


…応接室に入って机を見れば、ダンボールの山(中身はチョコの山)。

なんでも、靴箱(古典的…)や机(貴方様に机なんてあるんですか?)、応接室の中に置いてあったと言う。
名前がないから咬み殺しにもいけないからイラついてらっしゃるようです。


「邪魔じゃないんですか?」

「邪魔だよ」


でも他に置く所もないでしょ、と溜め息を零す。


「じゃあ食べちゃえば良いじゃないですか」

「僕を殺す気?悠嘉が食べなよ」

「私も死にますよ、この量。
てか…このチョコは全部先輩宛なんですから、先輩が責任を持つべきかと」

「僕宛とは書いてない。仮に書いてあったとしても、置いていったのが誰かわからない物を口にするなんて事、僕はしないよ」


後、僕は特定の相手に貰えれば
それで良い。







(先輩は)

(笑っていた)

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あきゅろす。
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