[前]夜空舞う、銀の蝶
2
「てかさツナ」
「何?」
「そんな事言ってらんないよ」
ほれ、外
と窓の外を指差す。
その先にいるのは…
「本当だ!!おっかないのうろついてる────!!」
…マフィア達。
どーしよー、と慌てるフゥ太の頭を撫でる。
「蝶姉?」
「大丈夫。私が守ってあげる」
「でもっ…やつらトッドファミリーはマフィアの中でも狂暴性7位だよ?」
無理だよ、と言ってくるフゥ太の目線に合わせる。
「私は助けを必要としてる人を見捨てる程冷血じゃないし
それに…助けてほしいんでしょ?」
と言えば、ありがとう、と抱き付いてきた。
小さなフゥ太を抱き締めて頭を撫でてから、ツナ達と裏口に回った。
裏口から出ようとすれば、驚かしに出てきたランボ達に驚いて声をあげてしまった。
表の奴等も声に気付いたらしく、追ってきた。
*
「あー…はぐれちゃったね、これ」
「うん…」
逃げ切ったは良いが、ツナと離れてしまった。
「ツナ…捕まってないと良いけど…」
(嫌な予感するし…探しに行こうか。ね、フゥ太)
(うん!)
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