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[前]夜空舞う、銀の蝶
5



ビアンキさんを見た途端、隼人君は椅子から転げ落た。


「なあ!?」

「獄寺君!」

「大丈夫!?」


とにかく保健室に運ぼう、という事で奈々さんが一緒に行く事になったが…

ビアンキさんも同行する事になった(わざとですか、ビアンキさん)。


心配なので私も行く事にする。


先生に良いですか、と聞けば
物凄い勢いで首を縦に振った。


「じゃあ行ってくるね
ランボにイーピンも行くよ」


二人を抱えて教室を出る。

あの教室にツナを置いて行くのはちょっと気掛かりだが、今は隼人君の方が心配だ。






「……蝶か?」

「あ、起きた?」



隼人君はのそっと起き上がり、ああ…、と言った。


「!!
そうだ!!アネキは!?」


隼人君はキョロキョロと辺りを見回した。
ビアンキさんには外に居てもらってるから部屋にいない事を伝えると、ホッとしていた。


体調はどうか聞けば、大丈夫だ、と答えたので一安心だ。


「蝶」

「んー?何?」

「さっきまでずっと…」



その時、私達のクラス辺りが騒がしくなった。







(まさか…何かあったの?)

(何かって……10代目!)

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