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[前]夜空舞う、銀の蝶
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いつもそうだ。


蝶は、隠してる。本当の気持ち。


悲しいなら、縋ればいいのに
縋ろうとしない。

一人で乗り越えようとする。



………俺はそんなに頼りないかな……



確かに小さい頃から蝶に守られていた。

でも、話しを聞くぐらいならできるんだ。


話したら、楽になることだってあるのに……



「げっ」


さっき考えていた事は、母さんがきた事によって遮られた。




先生は、あえて数学の得意ではない生徒をあてると言い出した。


ツナは隣でオレじゃんと青くなった。


でも、数学が得意じゃない生徒は他にもいる。


「山本、いってみるか?」

「!」

「ちぇ。いきなりかよ──」

「いつもの汚名返上といってくれ」


ツナはほっとしていた。

でも武君は、勘で正解を当ててしまった。


それでクラスは大盛り上がり。


剛さんは
今夜は大トロだ!!
と親バカぶりを発揮していた。


隼人君はいつも通り。
授業態度の悪さは人一倍だった。







(少しは態度)

(改めよーよ、隼人君)

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あきゅろす。
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