[前]夜空舞う、銀の蝶
6
その後も
百人一首、福笑い、たこあげ、すごろく
と連敗続き。
このままいけば、1億円を払うのは目に見えていた。
1億円なんて払える筈のないツナは、借金地獄だ〜〜!!と叫んでいた。
そんなツナを見兼ねたディーノ兄がリボーンに交渉すれば
今までのが全てチャラ。次勝った奴が優勝、負けた奴が10億円払う。
というルールになった。
私もディーノ兄もリボーンを止めるのは無理だ、とそのルールを認めた。
*
「最後の勝負はファミリー全員参加のもちつきにすんぞ
オレに うまいアンコロもちを食わせた方が勝ちだ」
リボーン…自分が食べたいだけなんじゃ……
と私が考えている内にもうこっちは作り始めていた。
一方、キャバッローネは作り方がわからず、苦戦している。
この勝負、いける!!
と思ったのも束の間。
来てしまった。彼女が。
*
笛の音が響き、終了を告げた。
まずはキャバッローネのアンコロもちから。
箱の中にはボロっとした餅とは言えないものが入っていた。
(パサパサしてまずいな)
(ちぇっ)
[*前へ][次へ#]
[戻る]
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!